入院してからすぐにリハビリ生活が始まりました。手術、入院してから3日後でした。
最初に入院した病院は「急性期」病院だったため、症状が不安定なうちに機能回復を目指すリハビリテーションとなります。
OTのリハビリ(急性期)
OTのリハビリは、主に麻痺した左手を動かすことでした。
麻痺して力が出ない、感覚のない左手は、ショックが大きかったです。ベッドで右に寝返りを打つと左腕を忘れてしまい、だらーんとなって大変なことになるとか。そういう生活の変化に慣れるのもOTでした。
初期のOTリハビリは、ベッドに寝て、療法士さんが左手をマッサージをしたり可動域の確保をしたりしました。療法士さんは左手の神経を探し出して刺激したりして、人間の構造をよく知っている人でした。知識も豊富で勉強になります。OTリハビリにより、ちょっとずつ左手が動くようになってきました。腕は動くけど、肩の内側は力を入れないようにとアドバイスをくれました。
今は病院着だけど、洋服を着る訓練もしました。麻痺の手を入れて、首を入れ、健常の手を入れる。まだ不器用だけど着れました。

ある日、私は左手が動かず「諦め」を感じてたときです。左手は全然洗っておらず、腐ったような臭いがしていました。そんなとき、リハビリの最初に消毒液で丁寧に拭いてくれました。そのとき自分は思いました。「この人はまだ全然諦めてないんだ。だから自分が諦めちゃダメだ」と。
「UDさんのリハビリ時間が足りないです。まだまだリハビリがしたいです!」と言ってくださいました。急性期から回復期に転院するときは「UDさんの引き継ぎ書にたくさん書いておきました!」と言ってくれました。
最後に手紙を書きました。こんな自分に一生懸命リハビリを考え、実施してくれたことへのお礼です。この時はまだ失語症が酷かったけど、感謝の気持ちから書きたかったのです。療法士さんに渡すと、今までの想いから、二人で泣いてしまいました。
Iさん、ありがとう。また会いましょう。

まとめ
リハビリ(急性期)について話しました。
あくまで自分の経験なので症状は違うと思いますが、参考にしてください。