リハビリ(回復期・OT)

投稿者: | 2025年4月22日

回復期のリハビリは、その名の通り、回復期病院に転院してからのリハビリとなります。
急性期で治療を受けて、病状が安定し始めた発症から1~2ヶ月後の状態を回復期といいます。 この回復期は、身体機能の回復や日常生活に必要な動作の改善が見込めると考えられています。

OTのリハビリ(回復期)

回復期のOTでは、前任の急性期のOT療法士さんが残してくれた、「引き継ぎ書」にどんなことが書いてあったか聞きました。すると、、、
「いっぱい書いてましたよ、読み切れないくらいです」と返すくらいでした。あの人の考える内容なので、普通のOTさんには難しいのか、はたまたここでは実施できない事項なのか・・・。

不安の中、OTのリハビリが始まりました。可動域を確保するのと、同じ動きを繰り返す練習。「川平式リハビリテーション(促通反復療法)」だと言ってました。
仰向けに寝て、左手を上下に30回3セット。
左手(麻痺手)が上になるよう横向きに寝て、左手を前後に動かすのに30回3セット。

私はまだ左手への指示ができないので、意味があるのか疑問がありましたが、黙って繰り返していました。急性期の、「神経が~」というものは無かったです。あくまで、この動作の繰り返し。担当じゃない療法士さんでは、もうちょっと違う動きを試してくれるので、楽しみがあるのですがね。

この頃は、左手の痙縮(左手が緊張して肘が曲がる)がだんだん出始めた頃でした。自主練では肩の内側に力が入りすぎないよう「ワイピング」という、タオルを左手で持って机の上を左右に動かすという練習をしました。

川平式が効果があったと思えるようになるには、回復期病院に来て4ヶ月くらいのときです。仰向けになって、拳を上げて30秒間動かないようにするのですが、最初はまったく制御できず、筋肉に力が入らない状態だったのが、この頃から固定できるようになっていきました。
固定できるようになってからは、左手でお手玉を掴む練習をしました。他にもビー玉、おはじきも。

入院の最後の方は、PTが2人体制が順調に進んでいってOTが遅れていたため、退院を延ばしてOTのコマ数増やしてもらいました。結局左手は、ちょっとだけ上げられる程度でした。

急性期と回復期のOTで思ったこと

急性期であれだけ教えてもらったのに、回復期では伸び悩んでしまいました。
急性期では、腕の動きを細かく色々なパターンを行ったのに対し、回復期では単純な動作で一部の筋力強化だったため、その他の動作がもうできなくなっていました。一部の筋力強化としては正解とは思うのですが、失った動作は。。。

もっと色々な施策ができないのか?主治医の許可がいるので雁字搦めなのか?
回復期病院には高齢の患者が多く、脳卒中患者は少ない。
急性期の療法士は、回復期の療法士より人の命を懸けた戦いを経験してる分、優れているのではないか。
そう思いました。